ダイエットにしろ肉体改造にしろ、ある程度強度の高い運動をしたほうが結果は出ます。
このブログでも「まずは強度の低い運動(ウォーキングやジョギング、自重トレーニングなど)から始めて、慣れてきたらだんだん運動強度を上げてください」といったことを何度も話しています。
しかし時には、怪我を防ぎ、身体を適応させるために、トレーニングを緩める必要が出てくるときもあります。
トレーニングを緩めるタイミングをきちんと把握することは非常に重要です。
特に、あなたが健康を維持し、目標を達成するために努力し続けたいと思うのなら、「ハードな運動を長時間行うことが常に良いとは限らない」ということを理解することが大切です。
運動不足が結果をもたらさないのと同じように、過度な運動は身体に負担をかけます。
大事なのは「バランス」です。
身体に必要な栄養も摂り過ぎれば「毒」になるのと同じように、過度の運動も身体にとっては「毒」となります。
ときにはあなたのトレーニングルーチンを減速しなければならないこともあります。この記事では、「トレーニングを緩めたほうがいい時期を見極める方法」をお話しします。
トレーニングを緩めたほうがいい3つのサイン
1. ウエイトが重すぎる
ウエイトトレーニングをする際、多くの人が現在の能力レベルから見て重すぎるウエイトを選択します。重いウエイトを間違ったフォームで持ち上げることは、怪我を引き起こす可能性を高めます。
見極め方は簡単で、持ち上げるときに息を止めなければならない場合、それはウエイトが重すぎるということです。
また、動作が不揃いだったり滑らかでない(ギクシャクした)動きがあったり、必死にウエイトを持ち上げようとしている場合は、もっと軽いウエイトから始めるべきです。
ヒント
身体は重要です。「いかに重いウエイトを持ち上げられるか?」よりも、怪我をしないようにすることを重視すべきです。
ウエイトの重量が原因で問題が発生している場合は、ウエイトを減らすだけで次のレベルまでゆっくり積み上げることができます。
自尊心とエゴはジムの入り口に置いてきてください。ウエイトトレーニングでもっとも重要なのは「安全」です。
2. 疲れを感じる
トレーニングが終わってからもずっと疲れを感じるなら、少し減速する必要があるサインです。
あなたがプロのアスリートでない限り、ジムで長時間過ごして一日中疲れ切っている必要はないはずです。
ヒント
身体を回復させるために、ハードなトレーニングの間に定期的な休息日や安静日を設けてください。
また、ハードなトレーニングを行った日には、いつも以上に十分な栄養摂取を十分な水分摂取を意識してください。
3. 過度の痛みを感じる
あなたが定期的に運動しているなら、軽い筋肉痛を感じるのは普通のことです。
しかし、トレーニングのし過ぎによる激しい筋肉痛は不快で、安静にしていても楽になりません。このような痛みはあなたが無理をし過ぎているサインです。
痛みは身体の自然な防御システムであり、過度の痛みを感じた場合はトレーニングを行うべきではありません。
安静にしていても筋肉の痛みが治まらない場合は、かならず医者に相談してください。
ヒント
休憩時間を決めて、筋肉を休めるためになんらかのクロストレーニングを取り入れてください。
たとえばあなたが熱心なランナーなら、水泳やバイク(自転車)のトレーニングを加えてあなたの関節を休ませてあげてください。
また、冷水浴やアイスパックは筋肉痛を和らげるのに効果的です。
まとめ
トレーニングを緩めたほうがいい3つのサイン
- ウエイトが重すぎる
- 疲れを感じる
- 過度の痛みを感じる
自分の身体の声に耳を傾けると、「いつトレーニングの強度を上げ、いつ減速するか」の最適なバランスを見極められるようになります。
疑問があるときはアスリートのように考えてください。プロのアスリートは、トレーニングプログラムや栄養摂取のプランを絶えず微調整しています。
彼らは、最高の結果を出すために身体に十分な燃料と十分な休養を供給する必要があることをきちんと理解しています。
プロのアスリートになる必要はありませんが、彼らと同じぐらい身体を大切にする必要はあります。
あなた自身の完璧なトレーニングバランスを見つけるようにしてください。