ダイエットとリバウンドは切っても切れない関係です。「痩せられない」という悩みと同じぐらい、「リバウンドしちゃったんですけど、どうすればいいでしょう」という悩みを聞きます。

10キロや20キロ、30キロのダイエットに成功して劇的に体型が変わった人であっても、(気がゆるんだり自分に甘くなったりといった)さまざまな理由で、徐々にリバウンドしていく人が多いです。

しかし世の中には、全くリバウンドすることなく、ずっと痩せたままの体重・体型を維持できている人もいます。

リバウンドする人としない人は、一体何が違うのでしょうか?

「リバウンドするのは自分に甘く、意志が弱いからだ」「リバウンドしない人は自分に厳しく、意志が強いからだ」と思うかもしれません。

しかし、僕はそうではないと思っています。

ダイエットでリバウンドする人としない人のたった一つの違い

ダイエットでリバウンドする人としない人の違い、それは「ダイエットが習慣化できているかどうか」です。

リバウンドする人は自分に甘かったり意志が弱かったりするのではなく、ダイエットが習慣になっていないのです。

そもそもダイエットというのは、「一時的に行う特別なこと」ではなく「生活習慣そのもの」です。リバウンドする人は、そこを根本的にはき違えています。

リバウンドする人というのは、「痩せる=ゴール」だと思っています。死にものぐるいで体重を減らすことだけ考え、目標体重を達成したら「やったー!」と喜んでダイエットをやめてしまいます。

一時的に痩せることが目的ならそれでもいいでしょう。

「結婚式までにどうにかして10キロ痩せないとヤバい!式までに10キロ痩せられれば、そのあとリバウンドしようがどうなろうが構わない!」

という確たる決意があるなら、一時的なダイエットで十分です。

しかし、「痩せたカラダを一生維持したい。二度とダイエットで悩みたくない」と思っているなら、“絶対に”ダイエットを習慣化しなければいけません。

そもそもどうして太るのか?

ダイエットは単純な算数です。

  • 摂取カロリー > 消費カロリーなら太る
  • 摂取カロリー < 消費カロリーなら痩せる
  • 摂取カロリー = 消費カロリーなら変わらない

これは、ダイエットの基本中の基本です。

当たり前ですが、人はいきなり太るわけではありません。「昨日は45キロだったのに朝起きたら60キロになってた」なんてことはありえません。

「一日数グラム、一ヶ月数十グラムずつ増えていって徐々に脂肪が蓄積し、数年経って気付いたときには5キロ、10キロと体重が増えていた」というのがだいたいのパターンです。

計算すればすぐにわかるはずです。たとえば一ヶ月に増える体重がたった83グラムだとしても、1年経てば1キロ、10年経てば10キロ、20年経てば20キロ増えることになります(恐ろしいですね)。

毎月(たった数十グラムでも)体重が増え続けるような生活をしているなら、その人は「太る習慣を持っている」ということになります。

リバウンドする人としない人の違いはものすごく単純で、「痩せる習慣を持っているか、それとも太る習慣を持っているか」というだけのことなのです。

その人の習慣がその人のカラダを作ります。食事に気を遣い、毎日運動を欠かさない人が引き締まったカラダになり、ジャンクフードばかり食べ、毎日家でゴロゴロしている人がだらしないカラダになるのは、習慣が違うからです。

太っている人というのは、「太る習慣」を持っているから太ったのです。だから、一時的にダイエットをして痩せられたとしても、元の生活(=太る習慣)に戻ればリバウンドするのは当然です。

習慣とは

習慣というのは、「思考力や意志力を必要としない行動」のことを言います。

毎日歯磨きする人で、毎回やる気やモチベーションを必要とする人はいないですよね。よほどの風呂嫌いでもない限り、「お風呂に入る前に気合いを入れないと入れない」という人もいないはずです。

このような「毎日何も考えずに当たり前のようにやれる行動」を習慣と呼ぶのです。

たとえば僕は今、毎日1時間半運動しています。前は運動するのにやる気やモチベーションが必要で、やる気が出ない日は運動することができませんでした。

しかし今は、やる気やモチベーションに一切頼らずに毎日運動できています。「毎日歯を磨くのと同じで、毎日運動するのは当たり前」という感覚になっています。

毎日運動する習慣がない人、運動が苦手な人は「毎日1時間半の運動を習慣にするなんて絶対ムリ」と思うかもしれませんが、一見難しそうに思えるものであっても習慣化することは可能です。

一番わかりやすいのは「車の運転」だと思います。

あなたが車の免許を持っているならわかると思いますが、教習所で習い始めたときは覚えることや考えないといけないことがたくさんあって、「車の運転ってなんて難しいんだろう」と感じたはずです。

だけど、教習所に通って運転に慣れてくると、一つひとつの動作をいちいち意識しなくてもほとんどのことが自動的にできるようになっていきます。

そして最終的には、同乗者と話したりラジオを聞いたり考え事をしたりしながらでも、難なく運転できるようになります。

痩せる習慣を身に付けた人というのは、車を難なく運転できるようになった人と同じです。食べるのを我慢したり自分に鞭打って必死に運動したりといった努力・苦労を全くすることなく、毎日痩せたカラダをキープするための行動が「当たり前に」とれるのです。

大切なのは「考え方を変える」こと

人はつい、「方法(How to)」や「何(What)」を求めてしまいます。「ダイエットで一番いい“方法”はなんだろう?」「痩せるためには“何”をすればいいんだろう?」、と。

しかし、本当に大切なのは「考え方」です。

「思考」に気をつけなさい、それはいつか「言葉」になるから。
「言葉」に気をつけなさい、それはいつか「行動」になるから。
「行動」に気をつけなさい、それはいつか「習慣」になるから。
「習慣」に気をつけなさい、それはいつか「性格」になるから。
「性格」に気をつけなさい、それはいつか「運命」になるから。

という有名な言葉があります。僕は、これは真実だと思っています。

思考、つまり「考え方」が、最終的にその人の運命を決めてしまいます。

今回の文脈で言えば、思考が行動になり、それが習慣になります。つまり、その人の考え方が習慣を決めるということです。

リバウンドする人は「痩せる=ゴール」と考えます。一方、リバウンドしない人は「痩せる=中間地点」と考えます。

リバウンドしない人は、「痩せるのは短期的な目標であって、最終的なゴールは痩せたカラダを一生維持できるようになること」という考え方を(意識的にしろ無意識的にしろ)持っています。

ただ痩せたい、体重を減らしたいとしか考えていない人は、高確率でリバウンドします。なぜなら、一時的につらく苦しいダイエットを頑張り、目標体重を達成したら「やったー!これでもうダイエットしなくて済む!」と考えて元の(太る)生活に戻るからです。

「方法」や「何」というのは無数にあります。そして、「一番いい方法」や「痩せるために何をすればいいのか?」というのは目的によって変わります。

ダイエットで言えば、痩せること自体が目的なのか、痩せたカラダを一生維持できるようになることが目的なのか、どちらを選ぶかによって最適なダイエットの方法は全く違ったものになります。

東京から北海道に行きたいのにひたすら南に行けば、到着するのは沖縄です。

「方法」や「何」を追い求めるというのは、目的地を決めずに「どんな方法で行こうか?」「どの乗り物に乗ろうか?」と悩んでいるようなものです。

目的地が決まっていないんだから、決まるわけがないですよね。

目的を決めること。そしてダイエットに関する考え方を変えること。方法やテクニックを探すよりも前に、まずはそこからやらないと何も始まりません。

これは他人に決めてもらうものではありません。あなたが自分で決めるものです。

ダイエットとリバウンドのループを一生繰り返し続けたいか、それとも痩せる習慣を身に付けてダイエットの悩みと一生無縁の人生を送りたいか、決めるのはあなた自身です。