ケガをして、普段のトレーニングルーチンが行えないことにイライラしたり焦ったりしたことはありますか?
運動を習慣にしている人の多くは、「朝一番にこのトレーニングをしないと始まらない」という感覚を持っているはずです。
僕も、朝起きて歯磨きや洗顔を済ませ、十分な水分補給をし、それから特定のトレーニングを行ってはじめて一日が始まる感覚があります。
なので、ケガや痛みがあってそのルーチンが行えない日は、身体を回復させるために仕方ないとは思いつつも、一日中もやもやした感覚が消えません。
ケガをした際、一日でも早くトレーニングを再開したいと考える人はたくさんいます。
アスリートや熱心なトレーニー(※筋トレをしている人)、フィットネス愛好家たちは、ケガをしたあと、できるだけ早くトレーニングを再開したいと考えています。
また、ダイエットをしているときにケガをしたことのある人は、特にイライラします。なぜなら、運動量の減少は体重が減らなくなる(減りづらくなる)ことを意味するからです。
運動を習慣にしている人のほとんどは、運動をし過ぎたり間違った方法で運動したことによるケガの経験があります。
また、焦りやイライラから、ケガが治りきらないうちに普段どおりのトレーニングを再開してしまう人が多いのも事実です。
しかし、それは状況を悪化させるだけです。
この記事では、あなたがそういう事態を避けられるようにするために、ケガから早く復帰するためのヒントをいくつか紹介します。
運動によるケガから早く復帰するための6つのヒント
これらの簡単なヒントを実行することで、よくある運動やスポーツ上のケガによる痛みや精神的苦痛を回避することができます。
1. 医者に診てもらう
ケガをした場合、自己診断はせず、医者の助けを得るようにしてください。
人は自己診断をしがちです。もっと悪いのは、友人や運動仲間などに(無責任で根拠のない)アドバイスをすることです。
同じような症状でも、対処法が異なるケースがあります。ケガをした場合は、医者の診断を参考にしてください。
医者や専門家に診てもらう際は、以下の質問をするようにしてください。
- どのくらい休めばいいか?
- 安全に実行できる運動は何か?
- 以前の運動を再開する前に、もう一度診てもらうべきか?
- 回復を早めるために、自分ができる特定のプランはあるか?
- 回復を早めるのに効果的な食べ物や栄養素はあるか?
2. 隠さない
専門家からの指示なしに、市販の医薬品やサポーターを使用してケガを隠すのはやめてください。間違った方法でサポーターを使用すると、筋肉のバランスを崩す恐れがあります。
痛みは身体の不調を伝えるサインです。身体の自然なサインを隠し続けると、状態がどんどん悪化する可能性があります。
3. 我慢する
医師や専門家に処方された治療プランに従い、イライラしたり不安になったりし過ぎないでください。
身体がケガを治すためには時間が必要です。治癒する前に運動するのは決して良い考えではありません。
4. 根拠なく楽観的になったり不要なリスクを冒したりしない
もしあなたが「足首をひねっても上半身のトレーニングはできる」と考えているなら、もう一度考え直す必要があります。
多くの人は筋肉をパーツで考えていますが、本当は、人間の身体は筋膜と複雑な結合組織によってつながっているひとつの完全な単位なのです。
特定の下半身のケガは、あなたの上半身の運動をする能力に影響は与えないかもしれませんが、あなたの身体にストレスを与え、連鎖的に他のケガを引き起こす可能性があります。
5. 賢くトレーニングする
運動をやめると、あなたのコンディションは(程度の差はあれど)間違いなく崩れます。
しかし、「以前と同じペースでトレーニングを再開してはいけない」ということをきちんと理解してください。段階を踏んで、ゆっくりとしたアプローチで健康レベルを取り戻しましょう。
ケガのあとで復帰する最良の方法は、運動を再開した最初の数週間は「強度」ではなく「運動時間」に集中することです。
インパクト(衝撃)が強く負荷の高い運動ではなく、インパクトが弱く負荷の低い運動をするようにしてください。
6. 前向きに考える
気分が沈み始めたら、ケガが治るまで気分が上がる他の活動を探してみてください。
身体を休めることで、溜まっていた本が読めたり映画を観たり友人とゆっくり話したりすることができるかもしれません。
まとめ
運動によるケガから早く復帰するための6つのヒント
- 医者に診てもらう
- 隠さない
- 我慢する
- 根拠なく楽観的になったり不要なリスクを冒したりしない
- 賢くトレーニングする
- 前向きに考える
毎日運動し続ける最善の方法は「ケガを避ける」ことです。
「予防は治療に勝る」という言葉があります。運動やスポーツをするときは、常に注意を払い、ケガをしないことを最優先にしてください。
常に自分の身体に耳を傾け、医者や専門家の忠告を無視しないようにしてください。
あなたの身体はひとつしかありません。そしてその「たったひとつの身体」を一生使うのです。
「愛車のメンテナンスはするけど自分の身体はぞんざいに扱う」なんてバカなことはしないようにしてください。
最後に、健康的な食事の習慣を維持し、運動不足を考慮してカロリー摂取量を調節するようにしてください。