ヨガのトレーニング効果と伝統的な3つのヨガスタイル

ヨガには「落ち着いてゆっくりとした強度の低い運動」というイメージがあります。しかし実は、ヨガは運動の初心者にとってもプロのアスリートにとってもそれぞれに適したレベルのチャレンジができる運動なのです。

きれいなビーチや景色の良い山頂で完璧なポーズを披露するためにフォームを習得するのも悪くはありませんが、ヨガの本来の目的は「強い身体を作る」ことです。

「強い身体を作る」というのは、ただひたすら筋肉をデカく強くすることではなく、筋力、柔軟性、精神力などの全体的なバランスが整った強靭な身体を作るという意味です。

ヨガには多くの分野があり、それぞれに独自の利点やチャレンジがあります。それらを実践することは、肉体的にも精神的にも強い身体を作るのに役立ちます。

今日は、代表的なヨガを紹介し、それぞれの特徴や方法を紹介していきたいと思います。

正しいヨガスタイルを見つける

もしあなたが忙しく、いつも次の仕事について考えていて、心が休まる時がないと感じているなら、精神力を鍛えるためにもヨガが必要かもしれません。

あなたは強くて柔軟な身体を手に入れたいですか? それとも、一定の流れに沿って、時間をかけて身体を調整する必要があると感じていますか?

あなたのニーズや目標が何であれ、ここで紹介するヨガを実践することで、目標達成が近付くかもしれません。

ハタヨガ

ハタヨガは、心と身体のつながりを促すヨガのスタイルです。ハタヨガは、瞑想によって呼吸をコントロールし、心を落ち着かせることに焦点を当てた、非常に伝統的なヨガです。

このスタイルのヨガは、ゆっくりとコントロールされた「集中した動き」に焦点を当てたもので、心(精神)のトレーニングに最適です。

またこのスタイルは、完璧な調整をすることに重点が置かれているため初心者に最適です。

アシュタンガヨガ

ダイナミックなヨガのスタイルにはさまざまなバリエーションがありますが、伝統的なアシュタンガヨガは一連の流れるような動きに基づいています。

それぞれの動きは「呼吸」に直接つながっています。ひとつは息を吸うための動きで、もうひとつは息を吐くための動きです。

あなたが変化の少ない一定のルーチンに従うことが好きなら、このヨガスタイルがおすすめです。

どのスタジオに行っても動きのルーチンは同じなので、特に旅行が好きだったり出張が多かったりする人にとっては、毎日の生活のなかで一貫性を保つのに最適な選択となります。

基本的な動作を習得すれば、本当の練習の中心は「呼吸」になります。アシュタンガ・ヨガは心を落ち着かせ、ストレスを和らげます。

運動の習慣を持っている人やアスリートにとっては、筋肉を強化し集中力を維持するのに効果的なチャレンジにもなります。

ビクラムヨガ(ホットヨガ)

ビクラムヨガは、精神面と肉体面の両面にチャレンジをもたらします。このスタイルは伝統的なアシュタンガヨガを忠実に踏襲していますが、さらに難しい要素を加えています。

部屋の温度は約100度から105度に保たれています。そうすることで「暑さによって汗をかき、身体の毒性を和らげる」という環境を作り出し、さらにそれぞれのポーズで柔軟性の向上を目指します。

そのような環境と流れるような動きがあなたの身体全体にチャレンジをもたらすため、ビクラムヨガ(ホットヨガ)は「張りのあるセクシーな二の腕」「平らで引き締まった腹筋」「細くてしなやかな脚」を手に入れるのに役立ちます。

多くのスタジオでは、やる気を引き出すために音楽が使われています。

このスタイルのヨガからは、強靭な精神力と意志力が得られるはずです。なぜなら、そのような過酷な環境の部屋にとどまるというだけで、すでに大きなチャレンジになるからです。

ただし、このヨガは初心者には向いていないということは知っておいてください。暑さのなかでの運動には危険が伴うので、レッスンを受ける際には注意を払い、危険には十分気をつけてください。

ヨガがあなたを強くする

運動は肉体面だけに注目しがちですが、本来心と身体はひとつであり、身体を鍛えることで精神も鍛えることができます。「体力は鍛えるけど精神力は鍛えない」ということは考えられません。

それは、ヨガのようなゆっくりとした動きの運動であっても変わりません。むしろヨガのような「動きや呼吸に意識を集中し、“耐える瞬間”が多い運動」のほうが、精神力は鍛えられるかもしれません。

ヨガは、今まで想像もしなかったような方法で身体と心を鍛える挑戦的なトレーニングを提供してくれます。ランニングやジムに行かない日はただ休むのではなく、ヨガに挑戦してみるのもいいかもしれません。