パン、ラーメン、パスタからグルテンフリーなライフスタイルに

私は中学生のころから「早弁」タイプでした。2時間目と3時間目の休み時間の5分で弁当を食べ終わり、昼は購買でパンを3個買う生活です。

「食事は早く終われば合理的」という考え方のまま、20代はファストフードにはまりました。

30年ほど前ですが、コンピュター会社の営業マン時代、マックの「100円バーガー」が大好きでした。お昼予算は1,000円と決めていたので、ハンバーガーを7個とⅬサイズのコーラ&ポテトのセットを食べるのが毎日の楽しみでした。

30代の前半には20キロも太っていましたが、「貫禄がついて大人っぽくなった」と納得していました。

しかし医者から「肝硬変一歩手前です」と言われ、それをきっかけに35才のときに食生活を改善し、健康を取り戻しました。詳細はダイエット責任者にあります。

35才からの食生活は、「朝と昼の食事は完璧な栄養摂取をして、夜の食事は好きなものを食べる」というスタイルです。

「完璧な栄養摂取」によってRDA(一日に必要な栄養所要量)が満たされるので、何も考えずに、好きなものを諦めることもなく生きていけます。

非常に簡単で合理的なので、リバウンドもせずに23年続いています。

基本的な考え方が「食事は早く終わればそれでよい」というものなので、食生活には困っていませんでした

子供のころからパンが好きだったので、ダイエット中もよく食べていました。

ここ12年くらいは、週に3回から5回はパン食でした

新しいパン屋さんができると買いに行き、なじみのパン屋さんにもよく通っていました。日に一度の食事が「パンと野菜とスープ」のような食生活が続きました。

7年ほど前に、とても美味しいラーメン店を見つけました

雰囲気も良く、リーズナブルで、量がすごく多いので、自衛隊員や警察官の常連客が多かったです。私も家族で2年ほど週3回通っていました。

週に5回も通うと、さすがにお店のおかみさんから「身体に良くないよ」と言われました。

おかみさん曰く「私は50年商売やっているけど、盆と暮れくらいしか食べないよ」とのことでした。さすがです。

5年ほど前にはパスタにハマりました

私は一度気に入って「なじみのお店」ができると通うタイプのようです。家族で週に3回は近所のパスタ屋さんに通いました。

ある日、仲良くなったパスタ屋の店長さんが、若い子を連れてきて「新しいアルバイトの○○です。よろしくお願いします」とあいさつに来てくれるようになりました。

「こちらこそ、よろしくお願いします」と答えはしましたが、「私はパスタ屋さんのオーナーか?」と思いました。

そこにも一年半ほど通いました。

体調は安定的でした

突然出てきた原因不明の倦怠感、血便、脳のかすみ

3年半前、54才のとき、突然原因不明の倦怠感、血便、脳のかすみが出てきました。

「さすがに50もなかばに来たら、いろいろあるさ」なんて思っていました。

軽い血便が止まらないので、胃カメラと大腸検査を含む健康診断を受けました。検査結果は、お医者さんが珍しがるほどの完璧な健康状態でした。

でも、身体の声は「何かが変だ」と訴えています。

そんなときに『ジョコビッチの生まれ変わる食事』という本を読みました。

本に書かれている症状が私の感じている事と符合しました。

私はアスリートではありませんが、「自分の身体は世界一大切」と思うタイプです。「何かが変だ」と訴える身体の声のヒントが見つかった気がしました。

そこからはグルテンをやめてみました。いわゆるグルテンフリーのライフスタイルです。

グルテンフリー関する基本情報

グルテンは小麦、大麦、およびライ麦に見られるタンパク質です。パン、パスタ、シリアル、クラッカー、ビール、サラダドレッシング、スープ、および醤油に含まれています。

グルテンフリーのライフスタイルというのは、食品ラベルに「小麦」とか「グルテン」と書かれているものを身体に入れない食生活のことです。

スーパーで食品をひっくり返して「栄養成分ラベル」を見ていただくとわかりますが、グルテンを含まない食べものは非常に少ないです。

十割そばや米くらいです。なので、私の食生活もそば、納豆、米、そして鍋になりました。

でも最近はグルテンフリー食品コーナーも増えてきましたので、あまり困らないかもしれませんね。

少し気を付けなきゃいけないこと

セリアック病(グルテン過敏性腸症)を患っている人は、グルテンを食べると小腸の内面を傷つける免疫反応を引き起こします。その結果、下痢、ガス、鼓腸、および過敏症、筋肉痙攣、皮膚発疹、貧血などの症状がでます。

セリアック病は過敏性腸症候群、クローン病、憩室炎、慢性疲労症候群とも似ているといわれています。

病院では血液検査と腸生検でセリアック病の診断が可能です。偽陰性(検査判断ミス)を避けるために、検査前には食事からグルテンを排除することを勧めています。

米国ではセリアック病は、約300万人ほどいます。未病の状態の「グルテン感受性を有する」と推定されている人は2000万人にも及ぶと言われています。日本では正確な数値は見られませんね。

グルテンに耐性のない人がパンやパスタのような小麦食品を食べると、太りやすくなり、脳には霧がかかり、うつ病っぽくなり、頭痛が増します。

セリアック研究センターの発表によると

一部の人々は20、30、または40年間安全にグルテンを摂取し、その後突然問題を抱く

とのことです。

信頼できる感度試験がまだないので、あなたの倦怠感や体調不良がグルテン関連であるかどうかを判断する唯一の方法は、グルテンフリーのライフスタイルを試してみて、気分が良いかどうかを確認することです。

セリアックまたは顕著なグルテン感受性を有する場合、脳の霧、鼓脹、頭痛はすぐに消えていくはずです。

多くの人が「すぐにわかる」と感じるようです。

グルテン感受性は、ニキビ、酒さ(しゅさ)、または湿疹につながる炎症反応を誘発することもあります。あなたの食生活でグルテンフリーを実行すると、気分、肌、腸の状態がよくなるかもしれません。

備考

グルテンフリーのトレンドのおかげで、現在、グルテンフリーのマフィン、パイ、ケーキ、およびピザのカロリーは比較的低くなっています。

メーカーがトウモロコシやジャガイモデンプンを使用してテクスチャーを付けているため、グルテンフリーの中にはカロリーが高めのものもあります。

― HERBALIFE NUTRITION栄養研修所長Susan Bowerman

グルテンを避けることで、潜在的にビタミン欠乏症を引き起こす可能性があると考える専門家もいます。

小麦はチアミンや他のビタミンB群(あなたの髪、皮膚、脳、神経の健康に関与する)が含まれる食品ですから、あなたが小麦を食べなくなった場合、他の食品やサプリメントで補うことが重要です。

(さらに、グルテンを含まない食品は従来の2〜3倍のコストがかかることがありますので、食費が上がる場合があります)

結果的に私は、グルテンフリーにしてから全ての不快症状が消えました。もちろん、血便もこの3年間一度もありません。すごく助かりました。

あなたが原因不明の体調不良や血便、肌トラブルで困っているなら、グルテンフリーを試してみるのはよい方法かもしれませんね。