運動後の行動は、運動前や運動中と同じぐらいあなたの身体に大きな影響を与えます。
とくにあなたが忙しかったり出勤前に運動していたりする場合、運動後の適切な行動をスキップしている可能性があります。
たとえ単純でちょっとしたミスであっても、あなたの進歩を遅らせる要因になってしまいます。
それを避けるためにも、この記事では「運動後のよくある6つの間違いと、それを回避する方法」をお話ししていきます。
運動後のよくある6つの間違いと、それを回避する方法
1. クールダウンをスキップする
適切なクールダウンを行うことは、どんなレベルの運動であっても身体の回復に非常に役に立ちます。
運動直後は、身体の柔軟性を改善するのに最適な時間です。
運動によってあなたの身体が温まることで筋肉が弛緩しているので、より楽に伸ばすことができます。
また、運動後にストレッチをすることで、筋肉痛を軽減することができます。
この重要なステップをスキップすると、翌日に疲労と痛みを感じることがあります。
注意:筋肉の伸ばし過ぎに注意してください。筋肉はゴムのようなものなので、過度のストレッチは筋肉の弾性を失う原因になります。簡単に言うと、伸ばし過ぎてビロビロになったゴムのようになるということです。
2. 冷やすのではなく熱を加える
激しい運動のあとにサウナやスチームルームに入るのはいい気分になりますが、身体には負荷(ストレス)が掛かります。
あなたの身体は、運動後も身体を冷やすために働いています。
運動後に余分な熱を加えることは、身体の免疫システムにストレスを与えてしまいます。
ほとんどのアスリートは、運動後に冷たいシャワーや氷を使うことで身体の回復プロセスをサポートします。
運動後のルーチンの一部として氷を使うことは、運動中に働いていた筋肉や腱の回復を助けるのに効果的です。
運動後の回復をしっかり行うことで、より高い強度でのトレーニングをより早く行うことができるようになります。
3. 突然中断する
運動すると、筋肉により多くの酸素を運ぶために心拍数が上昇し、その結果血圧が上がります。
つまり、運動をやめれば身体は血流を増やす必要がなくなるということです。
運動を突然やめると、めまいや吐き気をもよおす可能性があります。
最善の方法は、運動強度を徐々に下げてから運動を終えることです。
運動強度を徐々に下げることで、心拍数がゆっくりと正常に戻り、血管も元の大きさに収縮します。そうすれば、血圧もより自然に正常化します。
たとえばあなたがランニングをしているなら、10分ほどかけて徐々にスピードと強度を下げて、最終的にはリラックスしたウォーキングをしてください。
4. スキンケアをしない
ジムで運動を終えたあと、手や顔を洗わずにジムを出る人がいます。
彼らは「どうせ家でシャワーを浴びるからいい」と思っているのかもしれませんが、家に着くまでの短い時間に細菌が拡散してしまいます。
それによって、自分や家族がなんらかの病気になる可能性もあります。
ジムは細菌でいっぱいです。汚れた手で顔を触ったりドアの取っ手や車のハンドルを触ったりすると、危険にさらされてしまいます。
とくにインフルエンザが流行っている時期は、ジムを出る前にかならず手と顔を洗ってください。
自宅に小さな子どもがいるなら、子どもにふれる前に、マットやベンチと接触していた服を着替えるようにしてください。
5. 水分補給をしない
暑い気候のなかで運動したり激しい運動をしたりすると、身体は体温を下げるために汗をかきます。
運動後に水分補給を忘れることは非常に危険で、脱水症状や疲労につながります。
運動を終えたら、電解質を補給できる飲み物を飲んで身体の回復を助け、かならず失った水分を補給してください。
6. 食べることを忘れる
忙しかったり予定が迫っていたりして、食べるのを忘れてしまう人がいます。
運動後に空腹感を覚えたら、健康的なおやつを食べてください。
運動後にタンパク質や炭水化物を摂取することは、あなたの身体の「エネルギータンク」の修理や補充に役立ちます。
運動後にあなたの身体に栄養を与えることを忘れると、筋肉の回復と増強を遅らせる可能性があります。
また、運動と普通の食事のあいだが開きすぎるとお腹が空いてしまい、食べ過ぎたり不健康な食事をとってしまったりすることがあります。それは、あなたの体重管理目標を妨害するだけです。
運動後30~40分以内に、タンパク質が豊富な軽食やおやつを食べてください。
おわりに
運動後のよくある6つの間違い
- クールダウンをスキップする
- 冷やすのではなく熱を加える
- 突然中断する
- スキンケアをしない
- 水分補給をしない
- 食べることを忘れる
一生懸命運動してもそれを無駄にしてしまうのは、簡単なミスをするからです。
これらの運動後のよくある間違いを避けるよう努めてください。そうすれば、あなたが望む結果をより得やすくなります。
運動の前後に行う小さなことが、結果に大きな変化をもたらします。