ダイエットプログラムを開始するときには、良いアドバイスのように聞こえる「神話・通説・作り話」と「本当の話」を分離することが重要です。
この世界にはたくさんの「ダイエットの作り話」があります。善意から生まれたものであろうと悪意から生まれたものであろうと、それらはあなたの成果を妨害する可能性があるという点で一致しています。
以下に四つの有名な「ダイエットの作り話」をあげています。なかには聞いたことがあるものもあるかもしれませんが、ダイエットに真剣なあなたにはおそらく却下すべき内容でしょう。
4つの有名な「ダイエットの作り話」
作り話その1「減量するには食べる量を減らす」
一見もっともらしく聞こえるかもしれませんが、必ずしもそうとは限らないのです。
ダイエットをしたいなら、単に食事の量を減らすのではなく少量の健康的な食事を一日に五~六回食べてみてください。
食事やシェイクの合間に健康的なスナックを入れて、タンパク質摂取量を上げてください。食べる量を減らすことによって、むやみに「飢餓モード」に入らないようにしましょう。
作り話その2「運動量を増やせば好きなものを食べても体重は勝手に下がる」
「痩せたいならもっと運動を頑張れば大丈夫!」とよく聞きます。 確かに運動は減量プログラムにとって不可欠ですが、食べたいものを好きなだけ食べていいライセンスにはなりません。
運動は、減量プログラムの重要な構成要素ではあります。
しかし、同様に重要なのは
- カロリー摂取量を減らすこと
- 食事をビタミンやミネラルで補いながら、消費するカロリーを減らすこと
- エクササイズをより生産的に行い、カロリー消費を増やすこと
です。
あなたの体格や筋肉率によって異なりますが、一日1200~1800キロカロリーに摂取量を減らすこと。さらに、摂取カロリーよりも多くのカロリーを消費する段階に達するように運動することが重要です。
作り話その3「炭水化物を減らせばダイエットは簡単」
このフレーズはよく聞きますよね。
「炭水化物はダイエットの敵であり、できるだけ多くの炭水化物を排除することが減量への真の道」というローカーボ系ダイエットの伝説です。
炭水化物はエネルギーを蓄えるホルモンを刺激します。インスリンもその一つです。
炭水化物の摂取は一日を乗り切るのに必要な燃料の貯蔵と使用法です。
炭水化物の摂取量を減らすことでインスリンの活動が減り、燃焼に必要な貯蓄されたエネルギーが減り、体重減少につながります。
これは素晴らしいことですが、実は、あなたの身体にはまだエネルギーが必要です。
自分のダイエットプログラムに適した良い種類の炭水化物が確実に手に入るように気を使うことが重要です。
炭水化物の多い食生活は決して健康的ではありませんが、正しい種類の炭水化物を適切な割合で食事に入れることは、効果的な減量プログラムでは重要な要素です。
作り話その4「健康的な食事を取ればビタミン剤はいらない」
これも最初に聞いたときは「そうだよね」と思いがちですが、実は作り話です。
タンパク質の多い健康でバランスの取れた食事を取ることは重要です。それと同時に、必要なビタミンやミネラルを確実に摂取することも重要です。
なぜなら、あなたが食べている食品の多くは、あなたに完璧な栄養成分を提供しきれていないからです。
この「栄養摂取のバックアップ体制」によって、あなたの栄養不足が補われます。
一般的に健康的と言われている食事でさえ、タンパク質、繊維、炭水化物が多くてビタミンやミネラルが不足しています。
健康的な食事に加えてビタミンやミネラルを摂取するというバックアップの保険に加入すれば、必要な栄養を確実に摂取することができます。
どんなに健康的な食生活を送っても、ビタミンとミネラル補給はバランスの取れた栄養摂取の鍵となります。
真に効果的な減量プログラムを作るためには、「作り話」からなにが真実かを切り離すことが大きな一歩です。
「減量への近道はなく、魔法の杖もない」
真に効果的な減量計画を立てるにはどうしたらいいかを時間をかけて学び、「作り話」を解き放ってみてくださいね。