生きてるだけで太っていく現代社会で賢く健康的に痩せる方法

肥満にならない人でも、年齢を重ねるごとに体調が少しずつ悪化していく時代です。

アメリカでは現代社会環境を「食べ物の砂漠化」や「食糧沼地」と表現します。

  • 食べ物の砂漠化:栄養価が少なくカロリーが豊富な食品や、ファストフードなどの不健全な選択肢が多すぎること
  • 食糧沼地:利益優先のために、保存料や増量剤、添加物などが大量投与された食品を提供するレストランやコンビニエンス・ストアのこと

このような社会環境のなかで、

  1. どうやって体重過多にならずに健康的な食生活を送っていくか?
  2. どうやって肥満と戦うことができるか?

この2つの大問題をどうやって解決するか?

これが大きな社会問題になっています。もはや公衆衛生の問題だけではないのです。事実、アメリカの何百万人もの人々が「肥満の栄養失調」という状況に苦しんでいます。

しかし幸いにも、そこには解決策があります。

社会的な問題点

食品政策・肥満憂慮センターによる最近の研究では、多くの人々が食糧供給問題に直面していることが分かりました。

日本では考えにくいですが、アメリカの田舎では店舗が遠すぎるために新鮮な果物や野菜などの健康的な食生活へのアクセスが制限されているという状況があります。

識者の見解

米国保健福祉省の前保健相補佐官でありHERBALIFE NUTRITIONの現チーフヘルス&ニュートリションオフィサーであるJohn Agwunobi博士は「食糧安全保障とは、単に食糧にアクセスすることだけではありません」と説明します。

「この定義はここ数十年にわたって進化しています。食糧安全保障の最新の定義には、食品であればいいという意味ではなく、栄養価の高い食糧へのアクセスが含まれています」

情報に基づいた意思決定をすることで、食べ物の砂漠化や食糧沼地でも、健康的な食べ物を選択摂取することができます。

Agwunobi博士は「保健教育を推奨し、健康意思決定と健康行動に関する人々を手助けをする健康促進コミュニティ」を活用することを推奨しています。

「健康教育と健康支援的なコミュニティが食料安全保障の根本的問題解決にはなりえない。しかし、加工食品のなかから、より健康的な選択をするのに役立ちます。」

あなたが具体的にできること

たとえば、食品に記載されている「栄養成分ラベル」を理解する方法を学ぶことは賢明な選択です。

  1. 食品ラベルやレストランメニューで利用できる栄養情報を理解すること
  2. 栄養精度の高いさまざまな食品や飲料を選択できるようになること

この2つができれば、よりスマートな食事を選択することができるようになります。

栄養成分ラベルで表記された栄養素の濃度は、あなたが食べる食品からどれくらいの栄養を摂取できるかを示すガイダンスです。

同じカロリーの二つの食品を考えてみましょう

  1. あなたが必要とするタンパク質、食物繊維、健康な脂肪、ビタミン、ミネラルを含む食品
  2. 砂糖と脂肪だけでできていて、カロリーは高いが重要な栄養素はまったく入っていない食品

どちらを選択するかで、人生の「質」が変わります。

具体的に日々の生活で考えてみましょう

忙しい日には、食事にあまり時間をかけたくないときがあります。

そういうとき、テイクアウトのハンバーガーやピザ、ドーナツなどのファストフードがお手軽で便利だと思うかもしれません。

しかし、より健康的な食生活を選択する場合は、バナナやミカン、リンゴ、ベリー系などのフルーツや野菜、さらに高品質のプロテインバーなどを手に入れると、より健康的な食生活を実現できます。

日常生活で他には何ができるでしょうか?

バランスの取れた栄養は、健康で快適な生活のための方程式の一部にすぎません。一貫した運動療法も重要です。

米国疾病対策センターは、定期的な身体活動が、心臓病、糖尿病、およびいくつかの癌などの慢性疾患の負担を軽減し、早期死亡を予防することができると発表しています。

もうひとつの助けは、『フィットクラブ』等のコミュニティに参加するなど、健康的でアクティブなライフスタイルを実現できる環境を手に入れることです。

これにより、あなたの健康目標に達する確率が大幅に向上します。

実際、British Journal of Sports Medicineに掲載された研究では、定期的に集団で歩く『ウォーキング・クラブメンバー』などの参加者は、体脂肪率および体格指数(BMI)の低下とともに、血圧が低下し、心拍数および総コレステロールが低下することがわかっています。

あなたもぜひ、健康的な食生活やフィット(運動)の習慣化に役立つ環境を手に入れることを考えてみてください。