あなたは「食べすぎ中毒」ですか?
結論：楽しみと栄養のために食べましょう。
比較的最近まで、科学界は「食べすぎ中毒」の考えをあざ笑っていたそうです。
食べ過ぎは、麻薬中毒のような「物質の乱用」ほど、悪さをしないと考えられてきたからですね。
どんな中毒でも体内に取り入れると「体内の抵抗性」があがるので、徐々に量を増やす必要があるのです。
アルコール中毒もそうですね。
断酒、禁煙のように中毒から逃れようと、摂取をやめると離脱症状が現れます。
しかし、食べ物の場合は「ピザ中毒」「パン中毒」のように自覚している人は少ないですし「断ピザ」「断パン」などは経験しないですね。
大抵の人は、楽しみを得るためにピザやパンをどんどん食べる必要はありません。
しかし、エール大学からの最近の研究は、
脂肪分の高い食物、あるいは砂糖が、中毒症状を引き起こし何度も「食べたく成るようにさせる」脳の化学の変化を引き起こすと気付きました。
ある意味では、私たちは皆過剰消費に陥りやすいです。
私たちの体は 絶えず食物を探すようプログラムされています。
脳の神経回路もそのように配線され、食べ物を見つかったときには本能的に喜ぶようになっています。
原始時代の食生活が豊かではなく、少ない土地、少ない食物資源の土地から進化してきたので、こうした意欲と報酬体系が本能に組み込まれていることは、食物を探す上で生存を意味すると考えられていました。
ご先祖さまはカロリーの高い食べ物が大好き
高カロリー食を食べる喜びを味わったので、それを探し続けました。
ある意味、甘くて脂っこい食べ物が、最も楽しめるモノの一つであることは理にかなっていますね。
食物が少ない時代には、カロリーが濃いので、とても重宝されたでしょう。
- もちろん、今日はいつでもたくさんの食べ物があります。
- しかし、われわれの本能は変わっていないので、
- 食物を目にし、匂いを嗅ぎ、食べると、
- 脳内の報酬センターが"喜ぶ"ようになっています。
エール大学の研究者によると、ハイテクの脳スキャンは、いわゆる"「食べすぎ中毒」者"と普通の、日常的に過食している人を区別するのに役立ったそうです。
参加者はまず「食べすぎ中毒」に関するアンケートに答え、それからミルクセーキの写真に感心しながら脳スキャンを行いました。
アンケートで高得点を挙げた人たちの中で、ミルクシェイクを見詰めただけでも、彼らの歓楽街はクリスマスツリーのように明るくなったようです。
また、脂肪や糖分の多い食品を食べるとドーパミンの濃度が高くなることも示されています。
脳の快楽中枢を刺激する神経化学物質。
しかし、脂肪分の多い糖分の多い食品では ドーパミン値をあまり上げないので、 ますます多くの嗜好性の高い食品を欲しがります。
これは、脳内のドーパミン受容体の不足にも起因すると考えられます。
ドーパミン受容体の不足、すなわち"報酬不足"は、アルコールや薬物による中毒行為につながるとも考えられています。
ダイエットしたい人にとって一番の問題は、ダイエットできない悪い習慣があることです。
「食べすぎ中毒」の研究は現在、人々が食物に反応する方法について、本当の生理学的違いを研究しています。
この刺激的な新しい研究分野は、一部の人々が自分の体重をより簡単にコントロールできる理由を説明するのに役立つかもしれないですね。
